映画「この世界の片隅に」を見てきた
この世界の片隅に、見てきました。
公開日に行きたかったのですが人が多そうだったので平日の今日を選びました。
この映画の製作費はクラウドファンディングによって集められたそうです。18歳で呉に嫁いできた主人公の浦野すずという少女が、戦争で物資が不足してゆく中懸命にやりくりする日常を描いた物語です。主人公の声を演じるのは能年玲奈さんです。
この映画を紹介という感じではなく、本当にいい映画だったのでこの感覚を忘れない為の自分用のメモみたいなブログですので詳細が知りたい方やまともな考察を期待している方は見ても意味はないと思われます。
この映画は第二次世界大戦中戦火に焼かれた軍港のある町呉を舞台にこそしていますが派手な戦闘や人の亡くなるシーンはほとんどなく(原爆投下後の描写で途中少しだけ生々しいシーンはあるが)すずとその家族の日常を描いたものでした。
戦争物の映画と言うと声高に反戦を叫んだりド派手に爆撃されて人が次々と死んでしまう物が多い印象だったので意外でした。そもそ”戦争”と言う物を教科書と祖父母の口からしか知らない世代なのでそういった映画を見てもどう感じてよいかわからず、正直あまり戦争映画は好きではなかったのですがこの「この世界の片隅で」を見て初めて戦時中の人々の暮らしを身近に感じることが出来た気がします。
物語が進んで行き、1945年8月15日に近づくにつれて場面場面のそこかしこに悲しみが溢れてきているはずなのにすずさんとその家族にはどこか牧歌的な雰囲気がありました。「今日は空襲がなかったからお魚浮いてこなかったね」なんてセリフもあって、たくさんの人が亡くなっているはずなのに少し笑ってしまいました(空襲による凄まじい振動が海中に居る魚にも伝わって魚が気絶して浮いてくるみたいです)。戦争中でも人はご飯を食べるし寝るし遊ぶし偶には恋をしたりする、と言う当たり前に事を当たり前に描いているので逆に新鮮に感じたのだと思います。
日常を描いた映画なので当然、玉音放送が流れて終戦の日を迎えても物語は終わらず続きます。すずさんもその家族も、呉の町の人も全員が大切なものをたくさん無くして悲しくてやり切れないはずなのに能年玲奈さんの柔らかい声、キャラクターデザイン、BGMなどがその悲しさをストレートには感じさせないので、そこに非常に心を揺さぶられました。エンディングを迎えても、すずさんの日常はこれからもあるのだなと強く感じさせてくれました。
見てきた勢いのままここまで書きましたがこれ以上書いても同じことの繰り返しになるのでここで終わっておきます。長々と書きましたが本当にいい映画でした。今週末にでもまた見に行きます。
しかしこの記事スマホで見ると文字ビッシリでクソ読みにくいんじゃないか・・・
おわり
追記
ポチってしまった。