TS200R エキストラクタ―によるパイロットジェットの摘出
前回の記事で紹介したTS200R、買った当初は燃調が狂っていて巡航燃費が10km/ℓ 街乗り燃費は8km/ℓと言う極悪燃費をたたき出していました。このままでは林道の途中でガス欠してクマの餌になる未来しか見えないのでキャブの調整をした記録を記しておきます。
まずキャブを下ろします。エアクリボックスとキャブをつなぐ流路、アクセルワイヤとタンクが干渉するだけでそれらを外せば簡単に取れました。この辺はシンプルなオフ車ならではですね。
燃調が狂っているというか濃すぎて燃費が悪いだけだと思うのでパイロットジェット、メインジェット共に純正に戻します。純正の番手は恐らくこちら↓
メインジェット #170
パイロットジェット #35
ジェットニードル 5EL68-3
ニードルジェット N-8
パワージェット #80
サービスマニュアルから拾ってきたものでは無いため信頼性はイマイチですがネットの海の複数のブログからサルベージしているのでまぁ多分大丈夫でしょう。ジェット類は全て南海部品に置いてました。
で、キャブのフロートチャンバーを外してパイロットとメインを外そうとしたところパイロットジェットの頭が舐めて完全に潰れていました。結構焦っていたため写真はありません。
ジェット類は真鍮でできているため非常に柔らかく舐めやすいです。しかし柔らかいということはドリルが簡単にねじ込めるという事。なのでエキストラクタ―を使って摘出することに。
エキストラクタ―とは逆ネジが切ってあるドリルの事です。通常のネジが緩む方向に回すとドリル自身は対象(今回の場合はパイロットジェット)にねじ込まれていきます。パイロットジェット自身は正ネジなのでエキストラクタ―をねじ込むほどにジェットは緩む方向にトルクがかかり最終的に摘出出来るという代物です。早速Amazonで注文
これと
これと
これを注文
TS200Rのパイロットジェットはミクニの丸型なのですが、ドリルのサイズは#2で丁度でした。
まず普通のドリルでパイロットジェットのに下穴を開けます。この作業が最も肝心です。開けた穴が斜めになっていたり中心を捉えられていなかったりするとエキストラクターがジェットの頭を横から突破ってしまいトルクがかからず外す事が出来ません。逆に言うと真っ直ぐ真ん中に穴が開けられればもう成功したも同然です。慎重に何度も抜き差しして確認しながら穴を開けました。そしてエキストラクターをあてがい左回転でねじ込んでいきます....
取れた!!!
メインジェットも外して(こちらは普通に取れた)確認してみると予想どおりめちゃくちゃ濃い燃調になっていました。全て組みなおして燃費を測りなおしてみると街乗りでリッター15~20㎞/ℓとまずまずの燃費になりました。これで何とかまともにツーリングできるようになったので次回は林道ツーリングに行った記録でもブログに書きたいと思います。
おわり