ワイヤー内蔵式フレームのシフトワイヤーの交換【シマノ105】
走行距離が2,000kmに到達したCAAD12。最近どうも変速の調子が悪くなってきていたのでシフトワイヤーを張ってみたりディレイラーの位置を調整してみたりしてたんですが、なかなか完調になりません。なので早い気はしたんですがシフトワイヤーを交換することに。
ロードバイクのスプロケットはフロントが2枚、リアが10~11枚が基本で、チェーンの引っかかるスプロケット(ギア)をずらしてギア比を変えます。そのチェーンをずらす役割を担っているのがディレイラーでそのディレイラーを動かすのがシフトワイヤーの役割です。ディレイラーの動き方はすごくシンプルで、ワイヤーを引っ張るとどんどんと大きなギア側、つまりロー側に、ワイヤーを緩めると小さなギア、ハイ(トップ)側へ移動します。
自分のロードバイクは、フロントをアウターギアにした時にリアがロー(一番大きなギア)に入りにくくなってしまいました。このギア比は俗にアウターローと言われ、チェーンラインが最も斜めになってギアによろしく無いらしいです。実際このギア位置で走ると少し音鳴りがして気分的にも嫌なのであまり使っていなかったのですが、使えるはずのものが使えない状況も嫌なので今回作業に踏み切りました。
ワイヤー内蔵式フレームとはその名の通りフレームの中をワイヤーが通っているものです。見た目はスッキリしててカッコイイですが整備性は悪いです。今回思い知りました。
こんな感じでフレームの中をワイヤーが通ってます。
まず今回用意したもの
ワイヤーライナー。古いワイヤーを抜く前にこのライナーを通してからワイヤーを抜くと新しいワイヤーを通す際の通り道になります。これが無いと交換できません。
シフトのアウターワイヤー。純正は黒だったのですがこの機会に車体に合わせて緑に変更。
シフトワイヤー。アウターワイヤーに対応してインナーワイヤーと言うみたいです。コーティング付きのワイヤーもあったのですが失敗したときのことも考えて一番安価な物を選びました。
作業に必要な工具類は既に持っているため用意する必要はありませんでした。
まずワイヤーの固定を外したあと自転車をひっくり返します。
古いワイヤーを抜く前にワイヤーライナーを押し込んで通し、一旦ボトムブラケットの部分で止まります。写真はワイヤーにライナーを通してペンチで引っ張り上げている図です。予定ではここからさらにダウンチューブの中も通って ワイヤーの通り道を一本のライナーで繋ごうと思っていたんですが、ここのアールがキツくてライナーをこれ以上押し込めなかったためここで一旦ライナーを切ることに。
切ったライナーはフレームの中に戻ってしまわないようにテープか何かで止めておくと良いでしょう。ライナーはまだ余っているので残りをここからダウンチューブ内に押し込んでいきます。
出てきました。ライナーの直径が太く、フレームの出口からなかなか出てこなかったのですが、何とか貫通出来ました。いろいろ調べてみるとここで手こずっている人が多く、一番ラクなのは細いワイヤーライナーを買うことだと思います。
このライナーが細くコシが有って使いやすいみたいです。こっち買えばよかった。
ここまで来たら後はハンドルのタイコを外して古いワイヤーを引き抜き、逆の手順で新しいワイヤーを通すだけです。
CAAD12に出荷状態でついているアウターワイヤーは短いらしいので、少し長めにアウターをカットして装着。
少し長すぎたかな。
ついでにディレイラーの調整もやります。
Y'sRoad【ベーシックメンテナンス#3】変速調整の基本・リア
この動画を参考に作業しました。Y`sRoadさんの動画はすごく分かりやすので他の整備の際にもお世話になっています。
すべての作業が終わった後試走しに近所をグルっと回ったのですが、全段変速がバッチリと決まり非常に気持ちよく走れました。正直ここまで変わるとは思っていなかったので驚きました。確実に買ったときよりも調子よく変速できています。シンプルな構造なのでダイレクトに整備の成果が感じられるのだと思います。
自転車の調子が良くなるとどこかに走りに行きたくなるな…寒いけど…
おわり
現在の走行距離:2,058km